声優初挑戦の真白友也、「この役に出会ったのは運命」
- I.S.
- 2020年11月3日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年11月14日
2020年11月24日に公開される劇場アニメ「気ままな魔女のキマ 〜魔女のほうき〜」が11月7日、第6回ESワールド映画フェスタの特別招待作品として東京・シアターLinkで上映された。声優を務めた真白友也、HiMERU、河原浩監督と齋藤ミツ監督が舞台挨拶に立った。
拍手で迎えられたキャスト陣は、観客席を感慨深く見渡し一礼。全員を代表して今作主演の真白友也が「みなさんの表情が見えていて。涙を拭うようにしておられる方も晴れやかな表情の方もいらっしゃって……ありがとうございます。皆さんの心に何かを残せたのかな、と僕たちも嬉しく思います」と感謝を伝える。
2001年から上映されている「気ままな魔女のキマ」通称“気まキマ”シリーズは、言葉を発さない凄腕魔女のキマが戯れに人間界へ干渉する気ままな日々を描いている。今作は進路に悩む少年をメインに据え、何かを決断する全ての人に向けたメッセージが込められている。
今作について問われた真白は、「『言葉』というものが秘められたテーマのように感じています」と話し、「子どもの頃は、気まキマシリーズは『キマが魔法で人を助けている』お話だと思っていたんですけど……いざキマに助けられる立場を演じてみると『納得する』ということまで、キマが魔法を使っているわけではないんですよね。その部分は、自分の言葉で紡がれているから。これまでのシリーズも見直して、そうだと気づきました。今回演じさせていただいた役の悩みは、僕自身もすごい覚えがあるもので。その悩みに向き合って『納得する』という過程まで含めて、この役に出会えたのは運命だったな、と思います」と告白する。一方のHiMERUは、「HiMERUは今作をCrazy:Bのメンバーと一緒に見ましたが……実はキマについての評価がしっかりと割れました。もちろん、HiMERU達は全員キマが好きなのですが、その上で『気まま』という点について話が盛り上がりましたね。HiMERUたちと同じように、同年代数人で『気まキマ』を見て語らったり、反対に全く違う世代で感想を言い合ったりすると、また新しい発見があるかもしれません」と客席に呼びかける。

様々な視点から作品を語るキャスト陣。時おり監督達から明かされる撮影秘話も交えつつ、最後の挨拶になると真白は「魔法を信じるか尋ねられると返事に困る方もいると思います。でも、僕たちのようにキマを通して自分を見つめ直したり、勇気をもらっている人がいるのは本当のことなんですよね。キマが言葉にしない『人間の力』って魔法みたいなものなんじゃないかと思います」と微笑んだ。そして「使える魔法はきっと、一人一人違うんじゃないでしょうか。今の僕が使えるとしたら、この映画を見てくれた皆さんの心が少しでも暖かくなるような、そんな魔法だと思います」と、今作に秘めた“魔法”について語った。
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